
「タイ料理って、どれも辛そう…子どもが食べられるもの、あるのかな?」
特に初めてのタイ旅行や、タイに移住して間もないご家庭にとって「子どものごはん問題」は大きな心配の種ですよね。
せっかくの旅行なのに、子どもが「辛い!食べられない!」となってしまったら…と考えると、レストラン選びも慎重になってしまうもの。
けれど実際には、タイには辛さ控えめなのに絶品で、日本の子どもたちにも大人気の料理がたくさんあるんです。
屋台でもレストランでも手軽に楽しめるメニューから、ちょっと特別なご馳走まで幅広く選べるのがタイの魅力です。
本記事では、在住ママの私が、実際に子どもがパクパク食べた、安心して食べられる辛くないタイ料理10選と、食べ歩きにぴったりの番外編をご紹介。
さらに注文時に使える「魔法の言葉」とちょっとしたコツまで合わせて解説するので、これを読めば「うちの子は何を食べられるだろう?」という心配がワクワクに変わるはずです!

子どもが喜ぶ!辛くないタイ料理10選
1. カオマンガイ(ข้าวมันไก่ / Khao Man Gai)
“チキンスープの旨みがしみ込んだ、究極の親子丼ならぬ親子飯!”

やわらかく蒸した鶏肉をチキンスープで炊いたご飯にのせた一皿。シンガポールライスや海南鶏飯としても有名な料理で、味はとても優しく、スープの旨みがしみ込んだご飯は子どもに大人気。
味はとても優しく、鶏の旨みがしみ込んだご飯は小さなお子さんにも大人気!正直、これを出しておけば間違いないというくらい、わが家でも鉄板メニューです。
タイ語で「ขอซอสแยก / コー ソース イェーク(ソースは別に)」は必ず伝えましょう。辛いタレ(ナムチム)が付いてくることが多いので、子どもにはつけず、大人はタレをたっぷりつけて、味の変化を楽しんでくださいね。
2. パッシーユ(ผัดซีอิ๊ว / Pad See Ew)
“日本の焼きうどんみたい!甘じょっぱい味がクセになる米麺焼きそば”

太めの米麺を甘めの醤油で炒めた焼きそば風の料理。
卵や野菜、肉やシーフードが入っています。
日本の焼きうどんに近い味わいで、甘じょっぱさが子どもの舌に合います。
一緒に入っているカイラン菜は苦いことや固いこともあるので、苦手な場合もあるかもしれません。
「マイペッ(ไม่เผ็ด)」=辛くしないで、と必ず伝えましょう。お店によっては、サービスでチリパウダーを加えられることがあるので、事前に伝えておくと安心です。
3. カオパット(ข้าวผัด / Khao Pad)
“日本のチャーハンに一番近い、絶対安心メニュー”

具材は鶏肉(ガイ)、豚肉(ムー)、エビ(クン)など自由に選べます。シンプルで、日本のチャーハンにかなり近い味わい。
ナンプラーの香りが少し効いていますが、子どももパクパク食べられます。
「マイサイ プリックタイ(ไม่ใส่พริกไทย) 」=コショウを入れないで、と伝えましょう。コショウを加えられることがあるので、事前に伝えておくと安心です。
4. バミー(บะหมี่ / Ba Mee)
“卵麺を使ったタイ風 醤油ラーメン”

スープあり(น้ำ / ナーム)と汁なし(แห้ง / ヘーン)があり、具材は自由に選べます。日本の中華麺に近く、親しみやすいです。
鶏ガラベースのスープはあっさりしていて、麺好きなお子さんにぴったりです。
辛い調味料(唐辛子・酢・砂糖・ナンプラー)が卓上に置かれていることが多いですが、子ども用にはそのまま出してもらいましょう。
5. ラートナー(ราดหน้า / Rad Na)
“お野菜たっぷり!タイ風あんかけ焼きそば”

具材は豚肉や鶏肉、野菜が一般的。中華風のあんかけ焼きそばに似ていて、日本人にも食べやすいです。
とろみがあるので麺が絡み、子どもでも食べやすい食感です。
唐辛子入りのお酢(プリックナムソム)が別添えで出てくることがあるので、子どもには使わずに。
6. カオクルックガピ(ข้าวคลุกกะปิ / Khao Kluk Kapi)
“甘い豚肉が決め手!タイ風・エビ味噌まぜご飯”

エビ味噌(カピ)で風味をつけたご飯に、甘辛く炒めた豚肉や卵、野菜を混ぜて食べる料理。
具材が多く、味を自分で調整できるのがポイント。
特に甘辛く炒めた豚肉は子どもに大人気です。
唐辛子や青パパイヤのサラダが添えられる場合があるので、取り分ける際に大人だけ食べるようにすると安心です。
7. ムーガタ(หมูกระทะ / Moo Krata)
“焼肉と鍋のいいとこ取り!タイ式焼肉しゃぶしゃぶ”

中央で肉を焼き、周りでスープを煮るユニークなスタイル。
自分で焼く楽しさがあり、家族でワイワイ楽しめる。
辛さは自分で調整できるので安心です。
タレが辛いことが多いので「ขอซอสแยก / コー ソース イェーク(ソースは別に)」とお願いすると子どもでも安心。しょうゆベースや甘口のタレを探すのもおすすめです。
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8. クイッティアオ(ก๋วยเตี๋ยว / Guay Tiew)
“タイの定番麺料理!自分好みにアレンジできる、米麺のさっぱりスープヌードル”

米粉麺で、スープの種類や麺の太さを選べます。
シンプルな鶏ガラや豚骨スープがあり、日本のラーメン感覚で楽しめます。
具材も自由に調整でき、子どもの好みに合わせやすいです。
「ナム サイ(น้ำใส=澄んだスープ)」を選ぶとあっさり味で子ども向き。
9. クンオップウンセン(กุ้งอบวุ้นเส้น / Goong Ob Wun Sen)
“エビの旨みがしみ込んだ春雨の土鍋蒸し”

しょうゆと香草の風味が効いています。
春雨が柔らかく、エビの旨みが染み込んでいて食べやすい。
辛さはほぼなく、優しい味わい。
パクチーが苦手な子どもには「マイサイ パクチー(ไม่ใส่ผักชี)」と伝えると安心です。また、唐辛子が加えられることもあるので、事前に辛くしないで、と伝えておくと安心です。
10. クンパオ(กุ้งเผา / Goong Pao)
“素材の味が最高!大きなエビの炭火焼き”

殻をむいてシーフードソースをつけて食べます。
エビそのものの甘さを楽しめる一品。
シンプルで素材の味が生きているので、子どもも安心して食べられます。
付属のシーフードソースは辛いので必ず別皿に。塩やレモンを少し絞るだけでも十分美味しいです。
番外編:カオニャオ+おかずで楽しむ「屋台の最強コンビ」
カオニャオ(ข้าวเหนียว / Sticky Rice)
タイの食文化に欠かせないのが、手でちぎって食べるもち米「カオニャオ(ข้าวเหนียว / Sticky Rice)」。

これと、屋台で売っている焼き物や揚げ物を組み合わせるのが、タイのローカル料理の楽しみ方の定番です。子どもと一緒に「どれにする?」と選ぶのも楽しいですよ!
ここでは、カオニャオと一緒に食べ歩きできるおかずをご紹介します。
ガイヤーン(ไก่ย่าง / Gai Yang)
“タイ風・鶏の炭火あぶり焼き”

外はパリッと、中はジューシー。カオニャオとの相性は最強です。
ピッガイトート(ปีกไก่ทอด / Peek Gai Tod)
“子どもが大好き!タイ風・手羽先の唐揚げ”

日本の唐揚げに近い味で、子どもが大好きな一品。
トートマンクン(ทอดมันกุ้ง / Tod Mun Goong)
“ふわふわプリプリ!エビのすり身揚げ”

サクサク衣とプリプリ食感が楽しめます。
ムーピン(หมูปิ้ง / Moo Ping)
“甘辛いタレが絶品!タイの豚串”

日本の「照り焼き」のような甘めの味付けなので、子どもが大好きです。
コームーヤーン(คอหมูย่าง / Kor Moo Yang)
“絶品!豚トロの炭火焼き”

柔らかく脂の旨みがたっぷりで、大人にも人気なんです。
注文時の全体アドバイス

・「マイペッ(ไม่เผ็ด)」=辛くしないで は必須フレーズ。
・タレやソースは「別に」と伝えると安心。
・食べ歩きの際はカオニャオをセットにするとお腹も満たされます。
まとめ

タイ料理は「辛い」だけじゃないんです!子どもが笑顔で、安心して食べられる料理がたくさんあることを、少しでも感じていただけたでしょうか。
旅行中の食事は家族の楽しみのひとつ。
ぜひ今回紹介した料理を参考に、家族みんなでタイの食文化を味わってくださいね!