【チェンマイ】コムローイ祭り完全ガイド!会場のリアルな様子や注意点・ツアーの種類・予約方法など徹底解説

Kaho
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こんにちは!タイ在住のKahoです。

タイのフォトジェニックな場所が大好きで、娘を連れて撮影を楽しんでいます。

夜空を埋め尽くす無数のランタンが、静かに舞い上がる――。

ずっと憧れていたタイのコムローイ祭りに、ついに参加することができました!

幻想的な光景に感動し、まるで夢の中にいるような時間を過ごしました。

しかし、実際に体験してみると、感動だけではなく、予想外のハプニングや大変なこともたくさん!

それでも、「行ってよかった」と心から思える、特別な体験になったコムローイ祭りについて7歳の子供を連れて参加した私の経験と合わせて、行き方や予約方法、宿泊日数、当日の様子、注意点についてもお伝えしていきます。

コムローイ祭りとは?

タイでは毎年、旧暦12月 (10月末~11月末頃) の満月の夜にロイクラトン(Loi Krathong)という川の女神へ感謝の気持ちを捧げるお祭りあります。

そのお祭りの一部に空にランタンを上げるコムローイ(Khom Loy)があります。

ロイクラトンとコムローイについては、込められた想いやタイ各地でのおすすめの参加場所などについてもこちらで詳しくご紹介しています。

「塔の上のラプンツェル」の世界観

コムローイといえば、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のロマンティックなシーンを思い浮かべる方が多いかと思います。

私自身も「塔の上のラプンツェル」でこのお祭りの存在を知りました。

こんな素敵な情景を実際に観ることができる場所があるなんて、一生に一度でいいから行ってみたい!

当時もそのように感じた記憶があります。

そして後に実際に行くことができるなんて、まさに夢のようでした。

開催場所と時期について

開催場所はタイ・チェンマイの市街地から遠く離れた山の上です。

近年は、環境保護や安全面への懸念などから、指定区域以外でのコムローイ上げが禁止されているため、チェンマイ市街地では、地元の方も含めてコムローイを飛ばすことができなくなっています。

開催時期は毎年11月頃です。

2025年は11月5日(水)と11月6日(木)の二日間です。

旅程について

コムローイが開催される時間帯は夕方の16時頃から21時頃までです。

21時頃にコムローイ上げは終わりますが、その後会場から市街地に戻るのに時間がかかりますし、会場は大変混雑しているので予期せぬハプニングもあります。

Kaho
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イベント当日の夜のフライトは避けて、最低でも1泊はすることをおすすめします。

私は、コムローイ当日のお昼にチェンマイに入り、そこからゆったり2泊しました。

チェンマイにはコムローイ以外にも見所がたくさんあるので、観光も兼ねて2泊3日くらいの旅程が一番おすすめです。

日程に余裕があればもう1泊して、郊外の遺跡やラオスとの国境を見に行くのもいいですね。

コムローイ込みのチェンマイモデルコースについては、こちらでご紹介しています。

各種予約について

コムローイは日本人のみならず、世界から観光客が訪れるイベントで、観光客向けの有料会場は収容人数にも限りがあるので、早めの予約が確実です。

2024年は、金曜日と土曜日の開催だったため、平日にお休みが取りにくい方も訪れるチャンスの年でした。

Kaho
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私は4月頃には航空券とホテルを押さえました!

航空券は、日程が近付くほど価格が上がる傾向にあるので早めがお得です。

また、目星のホテルがある場合は、早めに確保しておきましょう。

清潔感のあるホテルや人気のホテルから埋まってきます。

チェンマイには安くて可愛いブティックホテルなどがたくさんあるので、どこにも泊まれないということはないと思います。

宿泊したホテル

私が宿泊したホテルは「Buri Siri Hotel(ブリ・シリ・ブティックホテル)」です。

安くて清潔感もあり、可愛いのに朝食もついていて、コムローイツアーの集合場所と解散場所からも徒歩圏内だったため、このホテルを選びました。

「Buri Siri Hotel(ブリ・シリ・ブティックホテル)」については、こちらでホテルの様子や朝食などについても詳しくご紹介しています。

【チェンマイ・ホテル】コスパ・立地良し!おすすめのおしゃれなブティックホテル@Buri Siri Hotel

航空券について

Kaho
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航空券については、私は失敗したので、皆さんは失敗しないように私の失敗を参考にしてください!笑

私の予約した航空券は以下でした。

  • バンコク→チェンマイ エアアジア:10:55 バンコク発 / 12:15 チェンマイ着
  • チェンマイ→バンコク エアアジア:18:30 チェンマイ発 / 19:50 バンコク着

私の失敗の経験から言えることは、帰りの飛行機は「混雑を予想して早めの時間帯の飛行機を選択するべし」です。

行きの飛行機は少し遅れましたが、コムローイツアーの集合時間が15:00頃だったので余裕がありました。

しかし帰りの飛行機については、コムローイ祭り開催の前々日までに2回の時間変更があり、最終的に20時台発の予定でした。

Kaho
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2時間くらい遅れは仕方ないねということで航空券は取り直しませんでした。しかしこれが失敗!!

コムローイ祭り直後のチェンマイ空港は大混雑!

帰りの飛行機は空港に着くと既に2時間遅延!さらに遅れが重なり、結局3時間遅れで離陸。。。

当初、20時半くらいの帰宅予定が、深夜1時頃にずれ込む大誤算となった体験談です。

Kaho
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昼頃の飛行機でバンコクへ戻ったお友達は、1時間遅れ程度で済んだそう

次の日は平日で、夫は仕事、娘は学校で、2人ともしっかり朝起きてそれぞれの場所に向かったので尊敬でした。

私はというと、洗濯物だけ終わらせて爆睡でした。笑

皆さんは失敗しないように注意してくださいね!

空港内のフォトスポット

ツアー予約について

「塔の上のラプンツェル」のような景色を観たい方は、観光客向けの有料のコムローイツアーを予約することをおすすめします。

地元向けの無料コムローイ会場は、時間指定がなく一斉に上がらないため、写真のような幻想的な光景は見られません。

コムローイ祭りに参加するための日本人向けツアー予約サイトの一部をご紹介します。

(コムローイチケット掲載サイトは変更することがあります。)

※クリックでそれぞれのサイトにアクセスできます。

チケットの種類には、チケットのみ、送迎+チケット、航空券+ホテル+送迎+チケットなど様々なタイプがあります。

私はチェンマイへの航空券とホテルは自分で手配し、チェンマイ市街地からコムローイ会場までの送迎+チケットは上記のサイトで購入しました。

チケット種類のそれぞれのメリット・デメリットについても次項にまとめておきます。

コムローイ祭りツアーは3種類

コムローイ祭りのツアーは大きく分けて3種類。極力費用を抑えたい場合は、航空券・コムローイ会場までの送迎、チケットをそれぞれで確保がおすすめ。

子連れの場合、かつ初めての参加の場合は、いろんなサイトを見比べたりが大変・・・。となりがちなので、航空券やホテルと送迎・チケットがまるっとパッケージになった全部込み込みプランが楽かもしれませんね。

チケットのみ

個人的にドライバーを手配している場合はチケットのみでOK。

渋滞は避けられないが、送迎車乗車待ちをせずに行きも帰りもホテルまで送迎してもらえる。

送迎付きチケットよりドライバー個人手配の方が費用がかかる可能性がある。

送迎+チケット

個人的にドライバーを手配しなくていい。

日本人ツアー参加者さんがたくさんいるので安心感がある。

送迎車乗車待ち時間が長いことがある。

航空券+ホテル+送迎+チケット

個人手配なしで楽。

空港からホテルまで、ホテルから会場まで、会場からホテルまで、すべて待ち時間もなくスムーズ。

パッケージになっているため高額。

観光の日数が設けられていない場合がある。

メリットやデメリットはそれぞれありますが、ツアー会社によっても変わってくるので、要確認です。

観光での移動も兼ねて、数日間ドライバーをチャーターするなどもありだと思います。

コムローイ祭り当日の流れ

「送迎+チケット」で参加した場合の、コムローイ当日の流れについてご紹介します。

15:30 指定の集合場所へ

16:00 ソンテウ乗車・出発

17:30 会場到着・散策・食事

20:00 着席

20:45 コムローイ一斉上げ

21:30 コムローイ上げ終了

23:30 バス乗車・出発

0:30 解散場所到着

1:00 ホテル到着

コムローイ当日のハプニングも色々とありました。

対策できることもあるので、皆さんは失敗しないように、私の失敗を参考にしてくださいね!

ということで、会場の様子や注意点、正しいコムローイの上げ方などの詳細をお伝えしていきます!

集合場所

15:30 指定の集合場所へ

私が参加したツアーの集合場所は「MORe SPACE」という場所でした。

雑貨屋さんなど、少しだけお店がありました。

ドリンクを購入できるお店や、テーブルと椅子もありました。

広い砂利の広場にはたくさんのソンテウやバスが駐車されています。

予約したツアー会社の列に並び、乗車手続きをします。

大行列でしたが意外と早く列が進み乗車できました。

帰りに必要になるから無くさないでとシールを渡されたので、スマホに貼りました。

16:00 ソンテウ乗車・出発

私はソンテウで会場に向かうツアーを予約していました。

1台に約10人の人が乗ります。

ソンテウは少し大きめの軽トラに屋根をつけたような車で、吹きっさらしのためエアコンはなく、席はぎゅうぎゅう詰めのためかなり暑いです。

山道を進むので揺れも大きいです。

ドアがないので、車後方は危険なので、子供はなるべく車前方に座らせましょう。

この状態で約1時間半で会場に到着します。

Kaho
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子連れでの会場までのソンテウ移動は想像以上にキツかったです。。

バスやバンで送迎してくれるツアーもあるので、子連れにはそちらが絶対おすすめ

コムローイ会場の様子

17:30 会場到着・散策・食事 

私が参加した会場は「ランナー王朝コムローイ伝承祭り(Lanna Kingdom Khomloy Tradition Festival)」です。

開催場所がCADカルチャーセンター(The CAD Culture Center)という場所なので、通称「CAD」と呼ばれています。

不快感満載のソンテウに長い時間乗車していたので、すでに疲労感たっぷりで会場に到着しました。

会場に着くと駐車場でコムローイ上げの際の座席番号の札が配られます。

会場の中には大きな看板が設置してあり、そこに座席表があるので確認しておきましょう。

タイの伝統衣装を着ている方のグループがいました。

伝統舞踊の踊り子さんでしょうか?

また、タイの伝統的な遊びをしている男性グループもいて、タイの文化を感じました。

ランタンがたくさん吊るされた橋を渡った向こう側に、屋台やお土産やさんが並ぶ会場があります。

スナックのエリア、食事のエリア、お土産のエリア、ステージなどに分かれています。

フォトスポットは大行列
スナックエリア

蝋燭を灯す場所や、クラトンを川に流せる場所などもあり、コムローイ以外の伝統行事にも参加できます。

また、ステージでは演奏が行われていたりと、大変賑やかでした。

タイっぽさ満載の会場は、ここにいるだけで楽しい気分になれるような場所でした。

コムローイ会場の食事

私が参加した会場は、食事やスナック、ドリンクなどが食べ放題の会場でした。

有料会場は他の会場もこのような食べ放題形式が多いと思います。

屋台が立ち並んでいますので、各自好きな物を取って食べることができます。

スナックコーナーには座れるところが少なく、食べ歩きをする感じでしたが、食事コーナーにはテーブルと椅子、またはござの席がありました。

スナックコーナー、食事コーナーに並んでいたタイ料理を一部ご紹介します。

スナック

  • ロティ(Roti) :インド風クレープのようなもの。バナナ+卵+練乳が美味しい!
  • カノムブアン(Khanom Bueang):タイ風クレープ。ココナッツとエビフレークの2種類がある。
  • ルークチュップ(Look Choup):豆を練ったカラフルな一口サイズのお菓子。見た目が可愛い!
  • カノムカイノックグラター(Khanom Kai Nok Krata):小さな揚げ団子。サクサク&モチモチ食感で、甘さ控えめ。名前は「うずらの卵(カイノックグラター)」に似てるからついたらしい!
  • カノムマントート(Khanom Man Tod):さつまいもやタロイモを揚げたスナック。衣がカリッとしていて、ほんのり甘くて何個でもいけちゃう!
  • カオタムマット(Khao Tom Mat):バナナともち米をバナナの葉で包んで蒸したもの。ほんのり甘くて優しい味。

スナックだけでも相当な種類がありました。

ロティやカノムカイノックグラターなどの人気スナックには行列ができていました。

お食事

  • ゲーン・キアオ・ワーン(แกงเขียวหวาน / Green Curry):ココナッツミルクとグリーンカレーペーストで作るまろやかでスパイシーなカレー。鶏肉やナスが入っていることが多い。
  • ゲーン・マッサマン(แกงมัสมั่น / Massaman Curry):ピーナッツやジャガイモが入った甘辛いカレー。イスラム文化の影響を受けたタイ南部のカレーで、辛さが控えめ。
  • ゲーン・ペット(แกงเผ็ด / Red Curry):赤唐辛子ベースのスパイシーなレッドカレー。鴨肉や豚肉と相性抜群!
  • パット・パック・ルアム(ผัดผักรวม / Stir-fried Mixed Vegetables):オイスターソースで炒めた野菜炒め。エビや豆腐が入っていることもある。
  • パット・パックブン・ファイデーン(ผัดผักบุ้งไฟแดง / Stir-fried Morning Glory):空芯菜炒め。ニンニクと唐辛子を効かせた定番のタイ料理!
  • カオソーイ(Khao Soi / ข้าวซอย)!ココナッツミルク入りのカレー風スープに、卵麺が入ったチェンマイで絶対食べたいタイ料理の一つ。

野菜炒めや炒飯などの辛くない食べ物も一部ありました。

先にスナックコーナーでゆっくりしてしまい、お食事コーナーに行ったのが遅かったため、料理がだいぶ少なくなっていて、提供が終了しているものもありました。

また、日没後は灯りがほとんどないので、かなり暗くなり、食事もしづらいほど手元が見えませんでした。

お食事屋台とその後方で上がる花火
Kaho
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明るいうちに食事を済ませて、暗くなってから伝統行事に参加したり、スナックをつまむ方がいいかも!

ドリンク

 飲み物は、タイっぽい味のする甘いハーブティーかオレンジジュースという感じでした。

お水はありませんでした。

コムローイ会場のトイレ

ここで、とても大変だったトイレのお話しです。

トイレは会場内に3箇所くらいありました。

19:00頃になり、着席の前にトイレを済ませておこうと思い向かうと、大行列!

並ぶしかないので並んで、順番が来て中に入ると、なんと水が流れていませんでした!

一滴も流れない。

Kaho
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とてもじゃないけど、用をたせる状態ではありませんでした…

さらに、手を洗う水道の水も出なくなっていて、手を洗うこともできないという状況でした。

Kaho
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会場に着いたら先にトイレを済ませておいた方がよさそうです。

また、簡易トイレやウェットティッシュは必ず持参しておきましょう!

赤ちゃんのオムツ交換などは、ござが敷いてあるところなどでできると思います。

コムローイ上げ

20:00 着席

着席の時間になり、それぞれのコムローイ上げの席に座ります。

指定された席に向かうと、白い椅子が夜露と砂埃でドロドロに汚れていました。

座る前に気づいて良かったですが、気をつけてください。

汚れている椅子

今回参加した会場では子供は無料だったので娘の席がありませんでした

娘は膝の上に座ってもらって伝統舞踊や太鼓の演出を鑑賞しました。

子供達による舞踊の演出などもあり、素敵でした。

また、席の真ん中に建てられている塔がライトアップされてとても綺麗でした。

20:45 コムローイ一斉上げ

コムローイの一斉上げの時間になりました。

ランタンの準備をして、カウントダウン待ちかと思っていましたが、「まだ上げないでください」とアナウンスがあるにも関わらず、ちらほら飛んでいくランタン。

周りは日本人ばかりで、みんな「え?」となっていましたが、世界中から人が集まっている会場だったので、全ての人にアナウンスが届かなかったのかもしれません。

この会場では一斉上げは無く、人々が思い思いのタイミングで、ポツポツとコムローイが上って行きました。

「チェンマイスカイランタンズフェスティバル」など日本人が多い会場では、一斉上げができたと聞きました。

それぞれの会場の特徴は、こちらのロイクラトン祭りについての記事で詳しく紹介しております。

一斉上げはできませんでしたが、4000人という大規模のコムローイ会場だったため、ランタンの数が多くて、とても綺麗でした。

また、この会場では花火も上がったので、より壮大な雰囲気でした。

願いを込めて家族みんなで飛ばすランタン。

そして、空いっぱいに広がるオレンジの光。だんだんと小さくなっていく光は、天の川のようになっています。

本当に夢のような光景で、幻想的でずっと空を見上げていたい気持ちになりました。

この光景を見ることができて、本当に良かったと思いました!

21:30 コムローイ上げ終了

コムローイも無事にあげ終えて、ホテルへとの帰路へと着くのですが…。また、ここで一波乱。後述しています。

コムローイ上げの注意点

美しさの裏には危険もいっぱい

感動半分、恐怖のドキドキ半分という心情でした。

というのも、ランタンの火事があちこちで起きていたのです。 

私が参加したツアー会社は、コムローイの上げ方の説明はなく、会場での説明もほぼありませんでした。

近くに座っていたのは同じツアーで来ている方達だったので、皆さん上げ方がわからず、隣でも後ろでもランタンが燃えてプチ火事になったり、ランタンが低空飛行していたりと危険な場面をたくさん見ました。

至る所から悲鳴が聞こえていたし、私が撮った動画には、私の悲鳴も誰かの悲鳴も録音されていました。

娘も火が怖くて泣いていました。

初めての参加の場合は、コムローイの上げ方の説明をしてくれる会場やツアー会社を選ぶことをおすすめします。

また、事前にランタンの広げ方や上げ方を知っておくといいですね。

コムローイの扱い方

ここで簡単にコムローイの扱い方について説明しておきます。

基本的には2人で協力するのがベストです。

 ①広げる前の下準備

まず、ランタンを出す前に身の回りの物の確認をします。

荷物は座席の上、または座席の真下に置き、周りの人の邪魔にならないようにしておきます。

ランタンはぺたんこに畳まれてビニール袋に入っています。

ビニール袋から出したら、まずはランタンを観察してください。

丸いランタンの真ん中には、薄くて赤い紙と丸くて分厚い着火剤が付いています。

ランタンを広げる前に、まずこの丸くて分厚い着火剤を4箇所くらい指でグイッと少し破って切り込みを入れておきます。

これをしておくことで、火がつきやすくなります。

②広げ方

半紙でできているランタンは無理に広げると破れるので、ゆっくり空気を入れるように形を整えていきます。

円形をキープするように、1人が上の部分を優しく持ち、もう1人が下へとゆっくり広げていくとやりやすいです

ランタンはとても大きいのでやりにくいですが、なるべくたるみのないようにするのがコツです。

たるみがあると、火が本体に引火してランタンが燃える原因になります。

しっかり広げておきましょう。

③火をつける&空気をためる

会場の席と席の間には、蝋燭が立てられているので、広げたランタンの着火剤の部分に蝋燭の火を近づけて着火します。

ランタンを2人で持ち、縦の状態をキープしながら行うのが理想です。

薄くて赤い紙に火をつけたら、そのまま着火剤にしっかり火が着くまでしばらく待ちます。

赤い紙が燃え落ちることがあるので、足元に気をつけましょう。

着火剤に火がついたら、そのままランタンの中に温かい空気が溜まるのを待ちます。

すぐに手を離してしまうと、十分に空気が溜まらず、低空飛行したり、バランスを崩して燃え落ちる原因になり大変危険なので、しっかり時間をかけて温めましょう。

④ 上げるタイミング

火をつけてから大体2分ほどで温かい空気が溜まってきます。

温かい空気が溜まってくると、ランタンが上にいこうとするので、引っ張られるような感覚になってきます。

ランタンが上昇しようとしている負荷を感じたら、上げるタイミングです。

ランタンを持っている2人でタイミングを合わせ、ゆっくりとまっすぐ上に飛ぶように、同時に手を離します。

この時に無理に上に力をかけて飛ばそうとしたり、2人の手を話すタイミングがズレると、ランタンがバランスを崩し、横に倒れる可能性もあるので気をつけましょう。

風が強い場合は飛ばす方向や周りに注意して、少しでも風が少ないタイミングを見計らいましょう。

⑤注意点&トラブル対策

破れたランタンは使わない!

広げる際などに、少しでもランタンの一部が破れたら絶対に使わないでください。そこから空気が漏れてうまく飛ばすことができず、非常に危険です。

風が強すぎるときは上げない!

風が強いと、バランスを崩して途中で落下する恐れがあり危険です。

周囲の人や木、物にぶつからないように注意!

大規模な会場ほど、隣や前後の人との距離が近く、注意が必要です。周囲の人や物にも気をつけながら、自分の身もしっかり守りましょう。

ランタンに火がついた場合は地面の何もない場所に投げ捨てる!

万が一、ランタンに火が燃え移ってしまった場合は、一瞬で燃え広がるので手を火傷してしまう恐れがあります。すぐに地面に投げ捨てましょう。近くにいるスタッフが消化器で消火しにきてくれます。

低空飛行で飛んできたランタンはキャッチして空気を溜め直す!

十分に空気を溜められないまま飛ばされたランタンは低空飛行をして、人々の頭上を飛び、大変危険です。手が届くところに飛んできた場合は、ランタンを持ち空気を溜め直してから飛ばしてくれる方がいると、被害が少なく済むと思います。

コツを掴んで上手に飛ばそう!

コムローイの扱い方を事前に知っておけば危険なく上げることができます。

周囲に上げ方がわからなくて困っている人がいたら、手を差し伸べることで自分の身の安全にも繋がるので、みんなで協力できるといいですね♩

2つ目、3つ目と飛ばす度にコツが掴めてくるので、ゆったりした気持ちで願い事を込めながら飛ばしましょう。

コムローイ祭り帰宅ラッシュの大混雑

特にコムローイ一斉上げ会場は、帰りも大混雑します。

会場規模が大きければ大きいほど混雑するので、混雑に巻き込まれずに早く帰りたい場合は、みんながコムローイを上げている時に早めに会場を後にするのも手。

送迎を個人手配している場合などは、融通がききますし、送迎付きツアーの場合も、先に乗車列に早く並んでおけば早く帰ることができます。

私はというと、初めてのコムローイに感動していたのもあり、帰りのソンテウ乗車まで1時間待ちは覚悟でゆっくり空を眺めて余韻に浸っていました。

しかしこれが後の大失敗の原因に!!

周りの人もいなくなってきたので私たちもソンテウ乗り場に向かうと、案の定、大混雑、大行列になっていましたが列に並び、乗車を待っていました。

しかしなんと!まだ私たちの後ろにもたくさんの人が並んでいるにも関わらず、ソンテウ乗り場のソンテウが全て出払ってしまいました!

様子を伺っていると、なんと別のツアー会社で予約していた方達を間違えて乗せていたようで、ソンテウが足りなくなったとのこと。

毎年行われているイベントで、日本人としては信頼していたツアー会社さんだったので、そんな失敗ある!?とびっくりしてしまいました。

車がないのでどうにもならず、ただただ何もない原っぱで何の説明もされないまま待ちぼうけ。

11月の山奥で夜なので結構肌寒かったですが、上着やブランケット、レジャーシートも用意していたので、寒さは凌ました。

Kaho
Kaho

時間も遅かったので、娘はブランケットをかけてレジャーシートの上で眠っていました。

23:30 バス乗車・出発

2時間くらい待って、やっと急遽手配したであろう大型バスが到着し、私たちは1台目に乗ることができました。

ソンテウよりバスの方が快適だったのでよかったですが、帰るのはだいぶ遅くなってしまいました。

0:30 解散場所到着

山を降りるのがだいぶ遅くなったので、もう渋滞などもなく約1時間で解散場所の「MAYA Lifestyle Shopping Center」に到着しました。

そこからは徒歩でホテルまで帰りました。

ロイクラトンの夜ということもあり、深夜でも街には人がいて、危険な感じはなかったです。

野犬にも遭遇しませんでした。

近くにコンビニもあったので、少し買い物をしてからホテルに戻りました。

1:00 ホテル到着

だいぶ遅くなったけど無事にホテルに到着。

湯船付きのホテルだったので疲れを癒して、ぐっすり眠りました。

次の日の朝はゆっくり起きて、ホテルの朝食を食べました。

持ち物・要るもの要らないもの

感動、楽しいだけではない、色々な経験ができた2024年のコムローイでしたが、最後に今回の経験を通して必要だなと思った持ち物や逆にいらないと思ったものをリストアップしておきます。

また、注意点やコムローイが環境に与える影響についてもまとめておきます。

持ち物

持っているといいもの

  • 飲料水(会場には飲み水がない)
  • 汗拭きタオル
  • ウェットティッシュ(水道の水が出なくなることもある)
  • 簡易トイレ(トイレが流れなくなる・大行列になる)
  • 上着(夜21時以降は肌寒くなる)
  • ブランケット
  • レジャーシート
  • カメラ

なくてもよかったもの

  • 子供用おやつ(子供が食べられるスナックもたくさんある)
  • 着替え(汚れることを想定していたが汚れなかった)
  • 子供用カトラリー(スプーン・フォークもある)
  • 三脚(狭くて立てる場所ない)

注意点

  • ツアー会社選びは慎重に!(送迎がソンテウなのかバスなのかもチェック)
  • 航空券・ホテルの予約は早めに!
  • コムローイの上げ方の知識を得ておく
  • 危険や大変なことがあることを知り、備えておく
  • 環境保護や安全面にも目を向ける
  • 体調管理はしっかりと

コムローイが環境に与える影響

①ゴミ問題

ランタンは最終的にはどこかに落ちて自然分解されずにゴミになります。

川や田んぼに流れ込むと、汚染や農作物への影響もあります。

② 野生動物や家畜への被害

落ちたランタンのワイヤーや竹枠を動物が誤って食べてしまうことがあります。

牛や象が誤飲し、消化不良やケガにつながるケースも報告されています。

③ 火災リスク

落ちたランタンが火事の原因になり、山火事や家屋の火事が発生しています。

タイ政府は火災の危険性を考慮し、コムローイの飛ばせるエリアや時間を制限しています。

④ CO₂排出と空気汚染

ランタンの燃料(ワックスやパラフィン)が燃えることで、二酸化炭素(CO₂)が排出されます。

大量に飛ばすと、大気汚染の原因にもなると指摘されています。

環境負荷を減らすための対策

環境に優しいランタンを選ぶ

ワイヤーなし、100%自然分解する素材のランタンを使用するところも増えてきています。

ランタン回収活動に参加する

イベント後にゴミを回収する、地元の清掃活動に協力することができます。

政府公認エリアで上げる

現在は、タイ政府が安全・環境対策を整えたエリアでのみ飛ばせるようになっています。

デジタルランタンやプロジェクションを活用

一部のイベントでは、LEDランタンや映像を使った演出に切り替えています。

今後このような演出に変わっていく可能性があります。

コムローイ祭りまとめ

コムローイ祭りは、ただの観光イベントではなく、まるで心が洗われるような神秘的な時間でした。

しかし、美しさだけでなく環境破壊や安全面、衛生面などでも色々な懸念があるイベントです。

色々なことを知った上で参加すると、より深く様々なことを考えるきっかけになるのではないかと思います。

イベントでは、様々なトラブルや大変なこともありましたが、それを超えるほどの感動が待っていることは間違いありません。

決して簡単な旅ではないかもしれませんが、一生に一度は体験してほしい、そんな唯一無二のお祭りです。

訪れる際には万全の準備をして、最高の思い出作りをしましょう!

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