シンガポールの公式マスコットにもなっているマーライオン。
2019年現在シンガポール政府観光局に認められているマーライオンは像は5体あり、もっとも有名なマーライオン公園(Merlion Park)は観光名所のひとつにもなっています。
ちなみに非公式なマーライオンも入れるとその数は無数に。
有名どころのマーライオンは、公式の5体にアンモキオの2体を入れて合計7体あります。
そんなマーライオンの歴史や場所など、知識ゼロの状態からすべてをご紹介しますね☆
この記事を読めば、きっとあなたも立派なマーライオン・マスターになれるでしょう♪♪
▼観光名所にもなっている水をはくマーライオン@マーライオン公園
マーライオンとは?
マーライオン(Merlion)はシンガポールを象徴する公式マスコット。
写真のように上半身はライオン、下半身は魚という人魚ならぬ「ライオン魚」のようなデザイン。
名前の由来は、
- 最初のマー”Mer”はフランス語で「海」の意味。
シンガポール近辺にかつて栄えた都市の名「タマセク」(ジャワ語で「海の町」の意)にちなむ。
+ - シンガポールの名の元にもなっている”lion”ライオン
シンガポールの元の名前は「シンガプーラ (Singapura)」。マレー語で「ライオンの街 (Lion City)」の意味。
この2つを組み合わせてMerlion(マーライオン)とした造語。
本家マーライオンはマーライオン公園にある1体のみであるが2019年現在、シンガポール政府観光局に認められている公式な像は4箇所に合計5体ある。
※ただしこのうちセントーサ島の巨大マーライオン (Sentosa Merlion)は2019年内に解体される予定である。
誕生伝説
このマーライオン、もちろん実際に存在する生物ではなくある伝説から生まれているのです。
国家シンガプーラ (Singapura)の誕生伝説とマーライオン
ときは11世紀マレーシアの王族が対岸に見える大地を目指して航海の旅に出たときのこと。
途中で海が激しく荒れ王冠を海に投げたところ、海は静まりその大地にたどり着くことができた。
その時、ライオンが現れて王族にその大地を治める事を許して立ち去った。
マーライオンの頭部はこのときのライオンを表している。
魚の尾は古代都市テマセック(ジャワ語で「海」)を象徴している。
王族はその大地を「Singapura(シンガプーラ)=ライオン(Singa)の都市(Pura)」と名づけ、マーライオンを国の守り神として祭った。
ちなみにセントーサ島にあるマーライオンタワーでは、このマーライオン誕生の歴史についてムービーで見る事ができる。
出典:Wikipedia
マーライオンの歴史
地元の彫刻家リム・ナン・センによってシンガポール川の河口・アンダーソン橋近くに作られた。
当初から水を常時吹き出す設計で、大きさは高さ8.6m・重量70tであった。総工費はS$165,000 (現在の為替で約13百万円)。
マーライオン公園(Merlion Park)の名称は今と変わらず、観光名所として多くの人が訪れるスポットであった。
▼初期の頃のマーライオン。シンガポール川の河口にあり当時から水を吐き出していたが、口元が汚れていたりといろいろ残念な点も
また周りを崖に囲まれているので陸からは正面や横の写真が撮れないという致命傷も。正面からの写真を撮ろうとすると、こうやってボートから撮影するしかなかった。
なので当初から観光客がマーライオンと写真を撮れるようにと、ミニ・マーライオンが後ろに設置されたのだとか。
▼元祖の後ろには当時からミニ・マーライオンの姿も。
▼写真右に見えるのがエスプラネード橋。橋の完成当時、まだ内陸のほうにあったマーライオンは隠れてしまった。
そこでついに元祖マーライオンの移設が検討されることに。
蓄積された汚れをキレイにし、さらにポンプが故障しても大丈夫なように2個のポンプで水を吐き出す設計にパワーアップされた。これにより1個のポンプが故障してもなお水を吐き出せる仕組みになった。
また正面から見るための桟橋も整備され、マーライオン公園の面積は元の4倍の広さとなってリニューアルした。
これによって横や正面からの写真もバッチリ撮影できるように。
▼2019年現在の元祖マーライオン
▼このときに高さ2m・重さ3トンのミニマーライオン(Merlion cub)も移設された。ミニと元祖は背を向け合うように設置されている。元祖は海を眺め、ミニはシンガポール本島を眺めている。
なお工事の総工費はS$7.5百万(現在の為替で約6億円)にも及んだ。
▼メンテナンス中の元祖マーライオン
公式に認められているマーライオン像は5体
2019年現在、シンガポール政府観光局に正式に認められているマーライオン像は次の5体。
- ①元祖マーライオン+②ミニマーライオン
- ③セントーサ マーライオン *マーライオンタワーとも呼ばれる
- ④シンガポール政府観光本局の前 (Tourism Court)
- ⑤フェーバー山(Mount Faber)
このうち③のセントーサ島マーライオンは2019年10月20日を持って営業終了。2019年内には取り壊し作業が始まる予定です。
あと非公式ではありますが有名なマーライオンには、
- ⑥⑦アンモキオ (Ang Mo Kio)の住宅エリアに2体
もあります。
それぞれの見どころや場所・歴史などもまとめておきますね。
①元祖マーライオン、②ミニマーライオン
水を吐く元祖マーライオン、元祖の後ろにひっそりとただずむミニマーライオン(Merlion cub)はすでにご紹介のとおりマーライオン公園にいます。
屋上プールのあるマリーナベイサンズからも小さく見え、また夜は通常ライトアップあり。
▼夜になると毎日ライトアップされる。
さらに時期によってはプロジェクション・マッピングもあったりと、その時々でいろいろ楽しめます。
▼プロジェクション・マッピング中の元祖マーライオン。
マリーナベイというロケーションも最高。何かの観光ついでに寄ることができます。
マーライオン型のアイスクリームが登場!?
そしてあまり関係ないかも知れないのですけど。
ミニマーライオン付近にあるアイスクリームショップ (カフェ?)ではマーライオン型のアイスクリームを購入できます!!
▼マーライオン型のアイスクリームを買えるカフェ
でも、お値段はS$8.9 約710円となかなか強気。
▼アイスクリームメニュー
▼奮発して買っちゃいました (汗)。味もクッキー&クリームで割と美味しかったです♪
ちなみに。
この写真を撮るためにアイスクリームを購入してすぐ、マーライオンの方までガチダッシュ!!
マーライオンアイス片手に (多分)すごい形相で走りました。。。
シンガポールの常夏の気候ではアイスもすぐ溶けてしまうので、奇跡の一枚といって良いかも (自画自賛)。
歴史
こちらで解説したため省略。
場所・行き方アクセス
場所はどちらもマーライオン公園内。最寄MRT駅は①エスプラネード駅か、②ラッフルズプレイス駅。どちらからも歩いて10分ほどの場所にあります。
住所:1 Fullerton Rd, Singapore 049213
▼Googleマップで確認
③セントーサ マーライオン / マーライオンタワー
つづいて有名なのがセントーサ島にあるマーライオン(Sentosa Merlion)。タワーのように大きくて目立つのでマーライオンタワーと呼ばれることも。
高さ37mと最大、セントーサ島にいけば遠目からでもわかるほどの存在感です。
このセントーサマーライオン、じつは展望台のようになっていて頂上からセントーサ島とシンガポール海峡の眺望を楽しめます。
また中では歴史やマーライオン伝説に関するムービーが放映されます。
*ただし入場料が必要
歴史
1996年にオーストラリアの芸術家James Martinによって作られたセントーサマーライオン。
20年以上の歴史を持ち、ンガポールに5体あるマーライオンの中で最大の高さ37m。
当初は目からレーザーライトが出たり、決められた時間にマーライオンがほえるなどの仕様になっていましたが段々トーンダウン。
▼目からレーザービームを出していた時代のセントーサ島マーライオン (出所:Sentosa 10 years back)
▼プロジェクション・マッピングもここまで巨大だと見応え十分 (出所:Sentosa 10 years back)
でも今ではこれらのイベントは少なくなり。。。
遠目からでもパッと分かるセントーサ島のシンボル的な存在となっています。
▼インスタ映えを狙ってか、こんな写真を撮る人であふれてます。
取り壊しが決定!2019年10月20日が最終営業日
セントーサ島のシンボルだった巨大マーライオンは解体されることが決定しています。
2019年10月20日が最終営業日で、その後は完全に取り壊されて別のアトラクションに進化します。
すぐに撤去される訳ではなく、2019年内に解体作業が開始される模様。
仕方ないとは言え寂しいですねww
▼最新の情報はこちら
【悲報】セントーサ島マーライオン解体!最終営業日は10月20日、跡地はどうなる!?
場所
カジノやUSSなどがあり、リゾート島として有名なセントーサ島内。
最寄は①セントーサ・エクスプレス (モノレール)のインビア駅 (Imbiah)か、②ケーブルカーのマーライオン駅 (Merlion Station)。
住所:30 Imbiah Rd, シンガポール 099958
▼Googleマップで確認
④シンガポール政府観光本局に1体
ここからはグッとマイナーになります。
観光本局 (Tourism Court)の出入口付近にもマーライオン1体。
1995年に作られたマーライオンで、3mと小柄ながら他のマーライオンと一線を画したスタイリッシュなデザイン。
なので何も知らずに行くと「細っ!長っ!!」となること間違い無し。
▼ちなみに建屋の中にも一体ありますが、これは政府公認ではありません。
場所
場所はオーチャードで、ホテルJENのタクシー乗り場付近にあります。ただMRTオーチャード駅 (Orchard)からだと25分くらい歩きます。結構遠い。。。
公共交通機関ならバスの利用がおすすめ。バス停は付近にいくつかあります。
住所:1 Orchard Spring Ln, シンガポール 247729
▼Googleマップで確認
⑤フェーバー山(Mount Faber)に1体
セントーサ島へのケーブルカー乗り場として有名なマウント・フェーバー (Mount Faber)にも高さ3m のマーライオンが1体。
マウント・フェーバーはシンガポール本島の南端にある高さ105mの小高い丘。名前は「山-Mount」となっていますが、どう見ても山ではなく小高い丘です。
▼遠目からだとこんな感じ。丘の頂上からシンガポールを見守っているかのよう。
▼マーライオンへ行く階段のハザマから見える高層マンション群。
なおマーライオンは頂上にいるわけではなく、公園 (Mount Faber Park)の一番下のほうにいます。さらに上に行くと海側のビューも楽しめます。
▼公園 (Mount Faber Park)の建物にはこんなマーライオンのアートも。
▼マーライオンのある公園 (Mount Faber Park)は小高い丘にあるのでビューも楽しめます。ちょっと疲れますがケーブルカーご利用のついでにどうぞ♪♪
場所
マウント・フェーバーのケーブルカー乗り場 (Faber Peak)からさらに山を登ったところにありますが、ちょっと目立たない場所にあり見つけるのに苦労するかも。
▼ケーブルカー乗り場。これを左手にひたすら丘の頂上付近まで登っていくとマーライオンのある公園にたどり着きます。15分くらい坂道を歩きます。
⑥⑦アンモキオの住宅エリアに2体
1999年に周辺住民で構成されている「Ang Mo Kio Residential Committee」によって作られたマーライオン。
非公式ながら有名なマーライオンで、たびたび海外ブロガーにも取り上げられています。
アンモキオ (Ang Mo Kio)の住宅エリアを守るかのように、駐車場の出入口に2体が対になって設置されています。
ちなみに私たち家族はマーライオンだけを目的にアンモキオまで行きました(笑)。
住宅エリアなので観光客にはまったく知られていませんが、市内中心地から行っても20~30分ほど。ぜんぜん近いです。
▼近づくとこんな感じ。顔がリアルで怖いwwそしてフツーに駐車場の出入り口にあるので面食らうかも。
場所
住宅エリアで周りに何も無いので、ホントにこれだけのために行く感じになってしまいますね。。。
電車だとMRTアンモキオ駅 (Ang Mo Kio)から25分くらい歩きます。バス停がもっと近くにあるので、行くとしたら公共バスがおすすめ。
住所:Ang Mo Kio Blk 216-222.
▼Googleマップで確認
非公式マーライオンは無数にある!
なお非公式マーライオンはアンモキオの2体だけでなく、結構いろんな場所に存在します。
わたしも流石に行ったことが無いのですけど、知っている限りで紹介しますね。
▼Woodlands(国境付近)に2対のマーライオン+チビ1体。チビは写真左下に小さく写っています。
*写真出所:The New Age Parents
▼Woodlandsのカラフルなマーライオン
▼Woodlandsには他にも住宅の守り神としてマーライオンが。
*写真出所:The New Age Parents
▼チャンギ空軍基地に1体。これはかなりレア。
*写真出所:The New Age Parents
まとめ
私たち家族は在住3年目にしてついに7体 (公式5+非公式2)のマーライオンツアーを制覇しました!!
マーライオン公園やセントーサ島マーライオンはたびたび目にするのですけど。
残りのマーライオンはザ・観光地にある訳じゃないので今回、重い腰を上げて行ってきました☆
あとセントーサ マーライオン (マーライオンタワー)は年内に取り壊しが始まるので、もう時間がわずかしかありません!!
ご興味ある方はまずセントーサ島のマーライオンへ行くことをオススメします。
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