シンガポールに観光・旅行・出張に行く前に知っておきたい、気候・天気のすべて。
年間とおしての天気の特徴や気温・降水量などいろいろ。
基本的な情報をデータにもとづいて解説しています。
ご参考にどうぞ。
【特徴】年間の気候・天気
まずはシンガポールにおける年間の天気というか、気候について。
ザックリとした特徴を解説します。
【基本】シンガポールは赤道直下・常夏の気候
ご存知かとは思いますが…
シンガポールは赤道直下の国です。
当たりまえのことながら常夏です。
特徴①四季はなく雨季・乾季あり(熱帯モンスーン気候)
シンガポールの天気・気候の特徴①
赤道直下であるため日本でいうところの春夏秋冬といった四季はありません。
熱帯気候(もっというと熱帯モンスーン気候)にあたります。
シンガポールで季節があるとすれば「雨季・乾季」ですかね。
雨季とは雨やスコール(突然の雷雨&強風)といった降水量のおおい季節。乾季とは降水量のすくない季節のこと。
特徴②雨季は11月-1月ころ・乾季は2月-10月ころ
シンガポールの天気・気候の特徴②
シンガポールでは11月-1月ころが雨季、2月-10月ころが乾季となります。
とはいえ乾季だからといって乾燥している訳ではなく、雨季だからといってず〜っと雨が降っているわけでもなく…
とにかく年間とおして暑くてジメジメしています。
スコール(突然の雷雨&強風)も年中ず〜っとあります…
▼1月(雨季)にUOBプラザ60階から撮影:雨季といってもず〜っと雨が降っているわけじゃない
特徴③日本の夏が年中つづく感じ
シンガポールの天気・気候の特徴③
日本にお住いのかたにはなかなかイメージしにくいかと思われるため少し。
シンガポールの天気のイメージは東京の7月・8月くらいの天気に似ています。
あるいは大阪・神戸・京都・横浜・福岡などにも似ています。
それが年間ず〜っとつづく感じ。
基本は暑くてジメジメ、突然の雷雨あり(日本だとゲリラ豪雨?)
室内はエアコン効きすぎて寒いので何かしら上着が必要です。
また日本では夏〜秋にかけて台風が頻繁に上陸しますが、シンガポールに台風はありません。
▼年中プールに入れるほど暑い:12月にシャングリ・ラ・ホテル・シンガポールにて撮影
特徴④雨季はシトシト雨、乾季は雷雨
シンガポールの天気・気候の特徴④
雨について。
雨季はしとしと降る雨がおおく、乾季はスコール(突然の雷雨&強風)や突然の豪雨がおおいです。
で結局のところ年間をとおして何かしら雨は降ります。
ただ雨季だからといって日本の梅雨みたいに1週間ず〜っと雨みたいなことはマレです。
▼雨季12月にフラートンベイホテルのバー「ランタン」で撮影した夜景。快晴だったのでルーフトップバーを十分に楽しめました。
特徴⑤台風はないが、スコールは年間とおしてある
シンガポールの天気・気候の特徴⑤
スコールについて。
シンガポールに台風はありません。
その代わりにスコール、つまり突然くる激しい雷雨あり。
スコールは年間をとおして発生します。
傾向として、ほんとうに激しいスコールは乾季におおく発生し、雨季はスコールというよりまぁふつうの雷雨がおおい傾向。
日本でいうところのゲリラ豪雨みたいなのもそれなり〜に発生します。
雷があまりにも近くてシンガポールに来たばかりの頃はビビってましたが、頻繁にあるのでもう慣れちゃいましたね。
なおスコールは1-2時間もすれば止みます。
スコールの間に屋外の観光地で動きまわると悲惨なことになります。スコールが終わるまで室内なり風雨をしのげる場所でジッとしておきましょう。
▼スコールの様子:1時間もすれば何事もなかったかのように終わる
特徴⑥服装は軽装でOK、でも必ず羽織るものを!
シンガポールの天気・気候の特徴⑤
ついでに服装についても少しだけ。
服装は年間とおして軽装(ショートパンツ+半袖)でよいのですが、屋内はエアコンがめちゃくちゃ寒いです。
ショートパンツ&半袖なんていう組み合わせでホテルのディナーなどに行くと、寒くて食事どころではなくなります。
日本のなまぬるいエアコンのイメージではなく、ガチで寒いです(しつこい)。
ということで羽織るものは必須。
ちなみにわたしの場合…
屋内でランチ&ディナーするときには必ず厚手のカーディガン or パーカーを持っていきます。特別に寒そうなところ(高級ホテルなど)にはストールも持っていきます。
足が冷えるので、サンダルやショートパンツもできるだけ履かないようにしています。
▼シンガポール伊勢丹にて撮影。屋内は寒いけどシンガポール人は薄着でも大丈夫みたい(苦笑)
▼3月にTWGカフェ@マリーナベイサンズにて撮影。日本人観光客がおおく長袖の人もチラホラ見える。
年間の気候①気温
シンガポールの年間気候(天気)
まずはシンガポールの「年間の気温」について。
気温は朝夜25℃、日中30℃がデフォルト
1月〜12月年間の気温を月別にグラフにしました。
ちなみにこのデータは過去30年間(1981-2010年)の平均です。最近は異常気象もあるためちょっと事情が違いますが、傾向としてはまったくおなじ。
グラフにしたとおりシンガポールの気温は年間とおして25℃~33℃くらいです。
なお、
日最低気温というのは、その日における最低気温のことですので早朝・夜の気温とお考えください。
日最高気温というのは、その日における最高気温のことですので日中の気温とお考えください。
つまりグラフを見ると、
- 日中の気温 → 30℃から暑いときで35℃くらい
- 朝夜の気温 → 25℃前後くらい
- すべて平均すると28℃前後くらい
日中はたしかに暑いし日差しも強いですが、朝夜は年間とおして過ごしやすいですね。
※季節による変動あり
もっとも寒い12月ですら朝夜24℃、日中30℃
月別でみるともっとも寒い月は12月。
ところが…
- 平均気温26.4℃
- 日最低気温の平均24.0℃(≒朝夜の平均気温)
- 日最高気温の平均30.2℃(≒日中の平均気温)
なお日最低気温というのは、その日における最低気温のことですので早朝・夜の気温とお考えください。日最高気温というのは、その日における最高気温のことですので日中の気温とお考えください。
つまりシンガポールでもっとも寒い12月の気温は…
朝夜は24℃くらい、
日中は30℃くらい、
結果として1日トータル平均するとだいたい26℃くらいになります、ということですね。
ちなみに南国・沖縄ですら12月-1月の冬は平均気温17℃くらいになります。
それを考えるとシンガポールがどれだけ快適か(暑いか)わかると思います。
▼12月にUSS(ユニバーサルスタジオ)内で撮影。屋外系の観光はとくに暑いのでご注意を!
もっとも暑い5月・6月でも朝夜25℃、日中32℃
いっぽう月別でみてもっとも暑い月は…
5月・6月が同ランクで
- 平均気温28.3℃
- 日最低気温の平均25.4℃(≒朝夜の平均気温)
- 日最高気温の平均32.0℃(≒日中の平均気温)
つまりシンガポールでもっとも暑い5月-6月の気温は、
朝夜は25℃くらい、
日中は30℃くらい、
結果として1日トータル平均するとだいたい28.3℃くらいになります、ということですね。
熱帯気候とはいえ、そんなに死ぬほど暑いっていうわけじゃありません。
日本の真夏のほうがよほど暑いです。
余談ですが7月・8月に日本からくる出張者は
「シンガポール、すずしいですね!!」
といって喜んでます。
これは大げさじゃなくって本当の話。わたしも8月お盆には日本に帰りますけど、やっぱり日本の夏のほうが暑いと感じます。
日本の夏との比較
念のため日本の東京における8月の平均気温とくらべてみましょう。
- 東京都心
平均気温26.4℃
日最最低気温の平均23.0℃(≒朝夜の平均気温)
日最高気温の平均30.8℃(≒日中の平均気温) - シンガポール
平均気温28.3℃
日最低気温の平均25.4℃(≒朝夜)
日最高気温の平均32.0℃(≒日中)
※1981-2010年までの過去30年間のデータ
※出所|気象庁およびシンガポール政府
ごめんなさい。
どの数字をとってもシンガポールのほうが暑いという結果になりました…
ちなみに2017年8月の東京都心の最高気温は37.1℃だったそうです。
シンガポールでも場所によっては日中35℃くらいになることもあります。
ただなんというか「うだるような暑さ」ってことはありません。
ということでシンガポールの気候と日本の夏は似たようなものですが、体感的にはシンガポールのほうがすずしいと思います。
おそらく夜にかけてそれなりに気温が下がることが理由かと。
シンガポールにはヒートアイランドや熱帯夜のようなものが(あまり)ないですね。
※注意)シンガポールでも日中、オフィス街など場所によっては35℃くらいになります。
降水量(雨とかスコールとか)
シンガポールの年間の気候・天気。
つづいてシンガポールの降水量(雨とかスコールとか)について。
年間で雨はどのくらい?降雨量と日数
まずは年間の降雨量(降水量)について簡単に。
降 水 量 【年間】 |
降 雨 日 数 【年間】 |
|
---|---|---|
シンガポール | 2166mm | 167日 |
東京 | 1500mm | 115日 |
シンガポールの年間降雨量は2165.9mm
降雨日数*つまり雨の降った日数は167日くらい
おおよそ年間の半分は雨が降っていますね。
比較として、
東京の年間降水量は平年値(過去30年間の平均)でだいたい1500mmくらい。
東京の降水日数は115日(2015年)。
シンガポールは雨の日がおおく降水量もおおいことがわかります。
(ただしそのほとんどはスコール)
ちなみにシンガポールでは雪が降らないため「降水」ではなく「Rainfall = 降雨」という言い方をするのが一般的です。
*降雨日数は「降雨量0.2mm/日」以上の日をカウント。データは過去30年間(1981-2010年)の平均。
雨季・乾季で雨はどのくらい降る?降雨量と日数
月ごとの降雨量(=雨の量)・降雨日数(=雨の頻度)をグラフで見ると…
やはり雨季(11月・12月・1月)の降雨量はおおいですね。
ただ降雨日数だけ見ると、乾季と雨季でそこまで大きな差はなく10~20日/月のあいだに収まっています。
傾向として、
雨季はしとしと降る雨がおおく、乾季はスコール(突然の雷雨&強風)がおおいため結果として年をとおして雨はたくさん降ります。
スコールはどれくらい?雷雨回数
つづいて雷雨・スコールの回数について月ごとにまとめておきます。
1月2月をのぞくと、ほとんどの月で2日に1回のペースで雷雨が発生しています。雷雨のうちどれくらいがスコールかは統計ありませんけど…
降雨日数よりもこの数字がおおくなっている月もありますが理由は不明。
降雨日数よりもこの数字がおおくなっている月は…
雨をともなうスコールだけでなく、雨をともなわない雷雨ということでしょうか?それってもはや雷雨とは言わないんじゃないのかな…
それとも1日2回以上のスコールは「雷雨日数2」とカウントされるのかも…
正直よくわかりません。
まぁどっちでもいいや。
日本との天気比較
これでもまだシンガポールの気候(天気)がイメージできないというあなたへ。
日本(東京都)vs シンガポールの天気比較をグラフで示しておきます。
日本・シンガポールどちらも1981-2010年の過去30年間の平均値です(平年値というらしい)。
ご参考にどうぞ。
シンガポールvs東京の天気比較①平均気温
②日最高気温の平均
③日最低気温の平均
④平均降水量
⑤平均湿度
シンガポールの天気予報(週間)
これまでシンガポールの天気・気候の特徴を解説してきました。
シンガポールに行く前に週間天気予報を確認したい!
というあなたのために天気予報を作りました。
以下の記事もご参考にどうぞ。